





人工肘関節は主に「上腕骨コンポーネント」と「尺骨コンポーネント」で形成される関節面が摺動することで、肘関節の機能再建を図ります。
製品によっては、より自然な肘の曲げ伸ばしを期待する為に、橈骨頭を置換する「橈骨コンポーネント」を使用するものもあります。
人工関節の設置方法には、骨セメントで固定する方法と、骨セメントを使用しない「セメントレス」という方法の2種類があります。
帝人ナカシマメディカルの人工肘関節セメントレスタイプは、上腕骨コンポーネントと尺骨コンポーネントの骨接触面にチタンメッシュによる表面処理を施すことで、骨の成長により組織が侵入し、自然に接着することを期待しています。これにより、人工関節の長寿命化を期待しています。
人工関節は変形性関節症や関節リウマチ等により変形もしくは破壊された関節に本来の機能を再獲得させる目的で使用する人工材料です。変形した部位を人工関節に置き換えることで痛みが除去され、日常生活での活動性(ADL)が高まり、生活の質(QOL)の向上につながることが期待されます。
帝人ナカシマメディカルの人工関節は日本人の関節に適したサイズバリエーションを揃えており、患者様の骨状態に応じてさまざまな製品を選択できます。各関節には適した形状や素材が存在するため、それぞれの関節に合った素材や製品デザインの研究も進めています。また、関節摺動面を成す金属材料は鏡面に研磨することで、樹脂材料の摩耗量の抑制が期待されます。
変形性関節症は、さまざまな原因(筋力低下、肥満、加齢等)により関節に痛みや腫れを生じ、それが続くことにより関節に変形をきたす病気です。
膝や足の付け根、肘、肩などの関節に痛み、腫れなどの症状がみられます。変形性関節症は、年齢が高くなるほど男性よりも女性に多くみられます。
様々な関節に炎症(滑膜炎)が起こり、関節が腫れて痛む病気です。
進行すると関節の変形や機能障害が起こります。